ひかりブランドを活かした観光振興
歴史的価値のあるパワースポットと、ひかりの海を活かした体験できる観光
山近和浩 政策・理念 ひかりブランドを活かした観光振興
ひかりブランドを活かした観光振興
歴史的価値のあるパワースポットと、ひかりの海を活かした体験できる観光
光市の年間観光客数はここ数年伸びてはいますが、約95万人(2017年調査)というレベルでは観光が地域経済の主要な柱とは言えません。内訳をみると、梅の名所として多くの観光客が訪れるようになった冠山総合公園が36%、続いて里の厨が23%、虹ケ浜海水浴場が17%と続いています。ちなみに、近隣の下松市の年間観光者数は90万人、周南市は162万人、錦帯橋で有名な岩国市は333万人です。
光冠山総合公園に隣接する冠天満宮には、菅原道真公が「冠」を置いて行かれたとされていますが、「学問の神様」しかもその方の「冠」とあれば、他を凌駕する魅力があるはずです。また、毎年5月の普賢まつりで海商通りに露店が200余り立ち並ぶ姿は圧巻です。石城山神籠石(こうごいし)は、7世紀後半に築かれたとされており、日本の古代山城として国の史跡にも指定されています。初代内閣総理大臣伊藤博文公の生家もあります。
こうした歴史的価値のある「ひかりブランド」を活かし、パワースポットとして周辺環境も含めて整備していくとともに、SNS専門チームを編成し情報発信の強化が必要です。最近の調査では、旅行者の消費はモノの購入から体験への支出に移っているとも言われています。「ひかりの海」を活かし、地引網やマリンスポーツなど「体験できる観光」を推進するなど、新たな視点での取り組みも求められます。